ラグビー観戦記BLOG

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選抜での東福岡を見ての感想

第20回全国高校選抜ラグビーフットボール大会は桐蔭学園の三連覇で幕を閉じた。私が応援する東福岡は、その桐蔭学園を相手に過去に例のない大差負け。67-21。ボロ負けである。ショック。一つ前の記事ではあんなに期待していたのに。自分ごとのように動揺した試合だった。

 

さて。振り返り。

 

ベスト8以降は全ての試合を見たが、大差負けしたものの、東福岡が他チームより大きく劣っているとは思えなかった。つまり、個人個人の能力ではなく、戦術で負けたと思っている。

 

そもそも東福岡は例年ディフェンスはそんなによくないと思う。花園を圧勝して優勝した世代も、マイボールの時間が長くなり、比較的ディフェンスの機会が少なかったから失点が少なかっただけだ(とはいえ垣永世代はカチカチだったけど)。

 

東はディフェンスラインを詰めない。尾道東京高校みたいな極端ではなくても、シャローディフェンスをやらない。だから、相手はそこまでプレッシャーを受けずにアタックできる。

 

そして、良いか悪いかは置いておいて、多くの局面で東のタックルは上に行く。ボールに行くとでもいうべきか。手だけでいくことも少なくない。

 

さらに近年はワイドラインを好む。そのせいか、たまに1人1人の間隔が広くなっている時があるように思う。

 

それらが総合して、スコンスコン抜かれてしまったと思っている。もう少し言うと、それは去年から変わっていない。去年の花園も点差こそ少ないが、結構いいように抜かれている。

 

福岡や九州だと、桐蔭学園ほどのチームがないのが痛い。九州内だと、上記のディフェンスシステムで止められるからだ。力でもスピードでも抜かれない。関西圏が羨ましい。

 

でも。藤田監督ならきっと立て直してくれると思う。こんな一意見より何百倍も考えているはずだから。システムに固執しようが戦術を変えようが、どうあってもいいから、花園でリベンジしてほしい。いつも東が優勝するときは春から圧倒しているので、巻き返す力があるところも見せて欲しい。がんばれフェニックス。