いとうのラグビー観戦記

代表戦、トップリーグ、大学ラグビー、高校ラグビー、セブンズの観戦記です。

ラグビー観戦:帝京大学 vs NECグリーンロケッツ 第52回日本ラグビーフットボール選手権大会

大学選手権6連覇中の帝京大学が、トップリーグNECを相手に真っ向から挑み、31-25で勝利した。

ラインアウトが安定せず、殆どボールを奪われるリズムの悪い展開だったが、そこから崩れることなく、DFで身体をはり、勝利をもぎとった。接点でおよそ五分だったことも要因だが、戦術、相手チームの研究、選手交代などなど、トップリーグ相手に勝つための準備が垣間見えた試合だった。

松田、流はもちろんだが、一年生の尾崎も良かった。195cm125kgのナドロに正面からタックルに入って止めたシーンが個人的ハイライト。そのナドロの裏を狙って蹴る戦術もはまっていた。

対するNECは、早い時間帯のラトゥ一発でトライがとれて、僅かに気が緩んだのかもしれない。田村のキックパスからトライしたシーンは見事だったが、その後は、トライできそうな雰囲気はなかった。ボールが止まるとゲイン出来ないため、キックを多用することになり、結果帝京の攻める時間帯が続いた。何が何でも帝京に勝つ、恥も外聞もない、というモチベーションだったら。露骨なラトゥ&ナドロ&FWの近場勝負で勝てたかもしれない。

ハイタックルは多少仕方ない面はあるが、NECの意図的なラフプレーや高圧的な態度はいただけない。しかも学生相手に。ワンシーンではなく、幾つも見られて非常に残念だった。NEC公式サイトのレポートを読んでも、正直負けるべくして負けてしまった印象を受ける。個人的な感想だが、チームのメンタリティというものは確かにあって、選手のプレーと、関係者がインタビューなどで語る言葉の質はとても似ていると思う。(NECのことを直接的に言ってる訳ではないが)監督やコーチが大口で語り、真摯さが足りないチームは、間違いなく王者になれない。パナソニック帝京大学、東福岡。今季圧倒的な力で優勝したチームへのインタビューを見れば、その違いは一目瞭然だ。

一部の選手に腹立ったのでつい。

さて。試合の最後の最後のシーン。ゴールライン中央前でNECがペナルティをとられ、ほぼ試合が決したあの瞬間。通常ならタッチラインに蹴り出して試合を終わらせるが、中央の位置なので、タッチラインに蹴るか、ゴールを狙うか、あるいはデッドボールラインを超えるように蹴るか考えたと思う。その選択の結果、ゴールを狙うのは間違っていないと思うが、タッチラインに蹴って届かず試合が継続するよりも、ゴールポストに跳ね返って試合が継続する可能性の方が高そうだとも思っていた。その時、帝京のベンチから、多分選手だったと思うが、「跳ね返り!跳ね返り!」と大きな声で注意を促された。ゴール正面だし、キックの精度の高い松田だし、ゴールポストに当たる可能性は相当低く、野暮なこととは思っていたが、そういう声が出るチームはそりゃ強いよなぁと思った。

翌週は東芝。さすがに厳しいとは思うが、善戦を祈る。